RADIOISOTOPES
Online ISSN : 1884-4111
Print ISSN : 0033-8303
ISSN-L : 0033-8303
総説
有害性発現経路とその放射線防護分野での活用—経緯と最近の動向—
浜田 信行 田邊 思帆里
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2025 年 74 巻 3 号 p. 289-300

詳細
抄録

膨大な数の化学物質の安全性評価が化学物質規制の大きな課題であり,そのリスク評価に既存の生物学的知見を活用するために,有害性発現経路(AOP)の開発が精力的に進められている。近年,AOPを放射線防護分野に活用するための議論が,欧米を中心に展開され始めている。本稿では,AOP開発に関して,化学物質規制科学分野でのAOP開発,そして,放射線防護分野での活用に向けた取り組みに関する経緯と動向を紹介する。

著者関連情報
© Japan Radioisotope Association 2025. This is an open access article distributed under the Creative Commons Attribution 4.0 International (CC BY 4.0) License (https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/)
前の記事 次の記事
feedback
Top