RADIOISOTOPES
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異なった核種のヨウ素を同時に用いた生体機能の研究とその臨床的応用
第1報125I, 131I-標織蛋白による蛋白代謝の研究
吉利 和荒木 嘉隆宮崎 達男加嶋 政昭小川 弘新田 一夫
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1963 年 12 巻 3 号 p. 311-318

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抄録
異なった核種の放射性ヨウ素で標識した蛋白を同時に投与することによって, 同一患者の同一時点における蛋白代謝を比較しようとした。すなわち, 125I-標識アルブミン, 131I-標識γ-グロブリンを正常, 肝硬変症, ネフローゼ症候群, malabsorption syndrome患者に同時に静注し, また, 2種の131I, 125I-標識パラプロテインを形質細胞腫患者に投与して, 125I, 131Iを分離測定することにより, その血漿放射能消失関係をもとめ, その数学的解析をおこなった。125Iおよび131Iは, 化学的分離操作をおこなうことなく, liquid scintillation spectrometerの波高分析回路とwell typeシンチレーション検出器とを組合わせた装置を用いて測定操作によって分離した。
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© 社団法人 日本アイソトープ協会
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