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ブドウ状球菌によるメバロン酸よりイソペンテニルピロリン酸の酵素的合成について
鈴江 銀三郎折原 敬造森島 宏田中 正三
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1964 年 13 巻 4 号 p. 300-303

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抄録

ブドウ状球菌の無細胞抽出酵素を用い, 2-14C-メバロン酸を基質とし, 10-5Mのヨードアセトアミドを加え, Mg++・ATPを助酵素として反応させ, イソペンテニルピロリン酸が得られた。
すなわち, 分離精製のためDowex-1 (ギ酸型) によるカラムクロマトグラフィなどを行なったのち, 蛇毒によりピロリン酸をはずし, アルコールを誘導体としたり, 助酵素にAT32Pを使った反応生成物の14Cと32Pの比を求めるなどの方法により物質を同定した。
なお, そのイソペソテノールのオゾン分解を行なった結果, メバロン酸の2位置の炭素はイソペソテニル基のメチレンの炭素となることも確認した。

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