アイソトープスキャニングに用いられるコリメーターの検査法

抄録

ハニコンコリメーターの検査法とその結果について報告した。X線フィルムをメタアクリル板の間にはさみ, クリスタルのある位置に¹³¹Iのガンマ線源を置き線束を水平または垂直にうけるように露出した。
この結果, 5cm焦点コリメーターでは有孔部の6角形頂点に相当する遮蔽の少ない方向に6本のガンマ線漏えいが認められた。しかし, この漏えいは遮蔽の増強 (中央部孔に合わせて鋳た鉛棒を挿入することによる) によって認められなくなった。10cm焦点のコリメーターは5cm焦点のコリメーターに比して長く細い焦点を有することが明示された。本検査法はスキャナーを用いないから結果は再現性に富み, コリメーターの比較や設計をするのに有用である。