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Res-O-Mat T3によるin vitro甲状腺機能検査法
森 厚文三嶋 勉久田 欣一
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1970 年 19 巻 3 号 p. 136-141

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抄録

本検査は未結合131I-T3をレジンストリップに吸着させて除去し, 血清の131I-T3摂取率を求め, この値を標準血清摂取率との比 (TBC Index) であらわしたものである。トリオソルブ値とT BC Indexはきわめてよい相関関係が得られ, TBC Indexからトリオソルブ値に変換が可能である。インキュベーション数分内の誤差による影響は2時間のインキュベーションにおいてあまり問題とならない。インキュペーション温度は1℃あたり約0.004の補正を必要とする。本法操作はローテーターで2時間インキュベートする必要があるが, 血清が0.5mlでよく洗浄操作を必要としないので, トリオンルブよりも, より簡便で今後一般に普及するものと考え報告した。

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