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ウシ胆汁抽出物 (BBD) の腫瘍発育抑制作用 (ATF) に関する研究 (II)
Henry. S. PENN筧 弘毅有水 昇M. ZEILER秋庭 弘道
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1971 年 20 巻 5 号 p. 234-237

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抄録

ウシの胆汁からブタノールを用いて抽出した物質は95%のタウロコール酸を含んでいる。透析によりタウロコール酸を除いた成分に131I-標識人血清アルブミンを結合させたものは腫瘍によく集まり, また化合物をペーパークロマトグラフィで展開することにより安定であることを確かめた。この物質をWalker 256がん肉腫ラットの腹腔内に注射したところ種々の程度に腫瘍の発育抑制効果を認めた。投与量と効果はほぼ比例関係にあり, また組織病理学的な検査でも同じことが示された。しかし最少投与群1.25mg/100g (体重) と対照群との間に差異は認められなかった。最多投与群10mg/100g (体重) では腫瘍に広範な壊死がみられた。毒性を投与群と対照群とについて調べたところ肝と腎について有意の差は認められなかった。

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