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無機テルル化合物中の【127m】Teおよび【129m】Teの核異性体転移の化学効果
安部 静子斎藤 信房
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1972 年 21 巻 1 号 p. 1-4

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抄録
NH4TeF5, (NH4) 2TeCl6, (NH4) 2TeBr6, KTeF5, K2TeCl6, K2TeBr6, 二酸化テルル, 亜テルル酸の固体およびテルル酸水溶液につき, 127mTeおよび129mTeの核異性体転移の化学効果を研究した。Te (IV) の固体の試料の場合には, 生成した娘核種は, Te (VI) の酸化状態にはほとんど見出されなかった。テルル酸の水溶液およびフッ化アンモニウム溶液では, 核異性体転移の結果, 娘核種の60~70%がTe (IV) の酸化状態に見出され, その他の溶液では90%以上がTe (IV) の状態に見出された。
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