1975 年 24 巻 10 号 p. 689-694
正常者7名を対象として, 133Xeを用い, 大型シソチカメラー電算機システムにより局所肺機能を測定した。換気steady state法により, 洗い出し曲線 (wash out curve) より, 50%clearancetime (T1/2) , 時定数 (τ) , 指数係数比 (λi/λt) を求めるとともに, singlebreath法により, 1回換気の分布指数 (VI) , 血流分布指数 (PI) を求めて比較検討した。
steady state法による洗い出し曲線の4分以後の部分は, 肺実質以外の組織に由来するRI activityであり, この補正を行なって, パラメーターを算出した。
換気steady state法によるindexは, 上下肺野の差は小であり, 偏差も小さく, 比較的再現性に欠ける1回換気法の欠点を補っている。