1987 年 36 巻 10 号 p. 512-518
心プールゲート・スキャンによる左室容積算出のための基礎的, 臨床的検討を行った。容積算出はファントム実験により求めた基礎回帰式を基に算出した。ファントムによる検討では, 真の容積に対し絶対誤差平均6.8%であった。臨床的検討では, シネ撮影による計測値に対し, 拡張末期容積 (r=0.955) , 収縮末期容積 (r=0.997) , 駆出率 (r=0.853) と良好な相関を示し, 算出容積の絶対誤差平均は拡張末期16.2%, 収縮末期16.0%であった。