2025 年 29 巻 1 号 p. 65-68
線路設備管理においてレール張り出し事故防止は安全安定輸送のために重要な責務である.保線系統ではレール張り出し事故を未然に防ぐため,ロングレール検査を行い,必要に応じて設定替え(レールに適切な緊張力を与える保守工事.酷暑期おけるレール張り出しや厳冬期におけるレール破断を防ぐことを目的とする.)を行っている.しかしながら,JR東日本管轄内においてレール張り出しを根絶させることはできていない.そこで本研究では,通常検査の補助手段として通り変位データに着目し,通り変位データを活用することでレール張り出しの予兆を把握することが可能か検討した.また,通り変位分析の対象箇所に敷設されたレール軸力センサのデータを踏まえ,通り変位とレール軸力の関係性について報告する.