2026 年 30 巻 1 号 p. 164-168
本研究では,営業車両に搭載した測定装置から取得される車上動揺データを用い,軌道状態の時系列変化に基づく評価手法を提案する.動揺データをキロ程区間ごとに整理し,測定日単位の代表値および複数日のデータを統計的に集約した評価値を定義することで,測定条件の影響を低減した評価が可能である.さらに,評価値の時系列比較により軌道状態の変化を定量的に把握し,補修前後の状態変化および補修後の持続性の評価に適用可能であることを示す.また,回帰的な傾向に基づく将来予測の可能性を示し,予防保全型の軌道管理への応用可能性を示す.