2026 年 30 巻 1 号 p. 243-250
列車の走行安全性を確保するため,保線技術者は徒歩や列車による目視点検を基本として,線路の総合的な保守状態の把握に努めてきた.一方,近年では列車に搭載したカメラ等による画像点検手法の研究が進められており,点検周期の最適化を図るためには軌道材料の耐久性に問する知見は不可欠である.そこで,本研究では損傷が進展すると列車の走行安全性を損なう恐れがあるレール締結装置および継目板に着目した.レール締結装置については,重回帰分析から得られる変動応力および疲労試験結果から得られる破壊確率を用いて耐用期間の検討を行った.また,継目板に問しては,S-N曲線を用いた耐用期間の検討および疲労試験により継目板のき裂が進展する傾向を把握し,継目板の耐用期間の評価および適切な点検周期に関する知見を得たので報告する.