2026 年 30 巻 1 号 p. 251-258
車輪とレール間の転がり接触によって作用する力は,摩耗やき裂など,車輪やレールをはじめとした部材に損傷をもたらす.そこで,著者らは車輪とレール間に作用する接線力などの力学挙動を精緻に再現するため,三次元有限要素法を用いた数値シミュレーションツール「車輪・レール転がり接触シミュレータ」を開発している.本ツールはソリッド要素とばね・ダンパ要素によって車両や軌道の構成部材をモデル化し,動的非線形解析により,時々刻々と変化する車輪とレール間の接触力を評価する.本論文では,本ツールと車両運動シミュレーションツールを連成することで,車両運動を考慮した転がり接触シミュレーションを可能としたので,その具体的な連成計算方法と,試計算による検証結果について述べる.