2026 年 30 巻 1 号 p. 82-85
各国の都市鉄道では,駅間連絡通路や駅前ロータリー等の結節機能が不十分な箇所が散見され,他路線や他交通機関との乗り換え利便性に関する課題が顕在化している.背景には,駅周辺の開発計画や立地に関する検討が不十分なまま,駅位置が決定されてきた経緯がある.計画段階におけるサービスレベルの定量的な評価は,計画主体に結節機能の重要性を認識させるとともに,乗り換え利便性を考慮した事業立案を促し,将来的な結節点再改良に伴う社会的損失の最小化に寄与する.そこで本研究では,Hyperpathモデルを拡張し,運賃や乗り換え抵抗の要素を加えることで,より利用者の実感に近いマルチモードでのサービスレベル評価指標を構築した.蒲蒲線整備事業を対象としたケーススタディでは,各整備段階における羽田空港利用者の利便性を定量的に評価した.