抄録
封入スイッチの接点は外界の影響を受けにくいので、接触特性は開放接点より安定しているのが一般的傾向である。しかし、例えば警報システムのように、接点がStand-by状態(接点は開放状態)に長時間置かれた後の最初の動作時に接触不良が発生しシステムが動作せず問題になった事実があった。この点に着目し、ガラスシールリードスイッチを試料に用いて、Stand-by状態で発生する接触障害の原因を追求した。製品が製造されてから約19年間に亙って行った追跡実験の結果を述べる。この現象を防止するには、製造工程で封入される汚染物質の制御が最も重要な因子である。