1995 年 17 巻 6 号 p. 40-43
航空機や大規模プラントにおいては、「保全性」の概念が重要性である。その中でも、システムの状態をモニターによって監視し、適切な保全を施す状態監視保全が注目されている。従来研究として、モニターをコンポーネントに対し複数台設置した場合の最適保全方策は検討されているが、全てのコンポーネント各々に対して複数台のモニターを設置することは、物理的あるいは経済的に困難を伴う。そこで、本研究では、複数個のコンポーネントを共通のモニターにより同時に観測し、統合的にシステムの内部状態を診断および保全を実施するモデルを構築し、その最適性について検討する。