抄録
連続k-out-of-n:Fシステムについては1980年代初頭から多くの研究がなされている.最近, このシステムを2次元に拡張した連結型k-within-(r, s)-out-of-(m, n):Fシステムが提案され, そのシステム信頼度を高速に求める方法が研究されている.しかし, その方法はシステムの大きさがそれほど大きくない場合には有効であるが, システムの大きさが大きくなると多くの計算時間や記憶容量を必要とする.本論文では, 連結型k-within-(r, s)-out-of-(m, n):Fシステムのシステム信頼度の上下限値を提案し, 過去に提案されたMakriとPsillakisの上下限値と数値例により比較し, その結果, 本論文で提案する上下限値が有効であることを示した.