日本信頼性学会誌 信頼性
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もし,○○分布でなかったら... : フィールドの故障発生現象の解析に関する問題点(「最近の信頼性理論」)
福岡 博
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2002 年 24 巻 6 号 p. 494-501

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抄録

フィールドの故障現象は,実験室内で生ずる故障現象と違って,様々な「乱れ」のメカニズムを内在している.フィールドの故障現象を取り扱う実務家には,そのことに起因する解析上の不都合が少なからずあるのではないかという疑問,つまり「今は○○分布を想定して解析しているが,フィールドの様々なメカニズムで乱れてしまって,もし,○○分布になっていなかったら,大丈夫なのだろうか?」との不安が常につきまとうものである.ここではこの問題,つまりフィールドで起こる「乱れた」故障現象に対して,どのようにモデルを設定すべきか,あるいは設定しなくてもよいか,また,もし設定しなかったらどのようなことが起こるかについて,実務的な観点から考察する.

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© 2002 日本信頼性学会
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