日本信頼性学会誌 信頼性
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機械的安全コンポーネントの論理構造とその論理的特性
高津 雅一石田 豊白井 稔人蓬原 弘一
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2004 年 26 巻 7 号 p. 689-698

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抄録

国際安全規格では機械的構造に対して安全確保原則を定め,その適用を強く推奨している.その安全確保原則の代表的例として,以下の3つを考えることができる. (1)ポジティブな機械的結合の適用 (2)スプリングによる施錠/動力による解錠の採用 (3)スプリング(圧縮コイルばね)の選択 本論文では機械的安全コンポーネントとしてドアスイッチ,電気錠,電磁リレー,電磁ブレーキを例として,その適用方法を分析して示す.このため,本論文ではこれらのコンポーネントの有すべき機能上での特性を先ず2値論理を用いて一般式として示す.これにより,安全性を特に考慮しない場合のコンポーネントと安全性を考慮したコンポーネントの包括的な比較を可能とすると共に,安全コンポーネントの最小限有すべき特性を示すことができる.次に,上述のコンポーネント例の機械的構造特性を示してその安全性確保の論理構造を明らかにする.なお,本論文で安全コンポーネントとは,上述の安全確保の原則に基づいて安全性を特に配慮してある機械的コンポーネントを指す.

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© 2004 日本信頼性学会
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