日本信頼性学会誌 信頼性
Online ISSN : 2424-2543
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t-m-SHELモデルとそのケーススタディ
清水 洋孝佐藤 吉信
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2004 年 26 巻 7 号 p. 711-723

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抄録

本論文は,m-SHELモデルを時間軸に沿って移動させながら,解析対象アイテムの状態遷移を検討するモデルとその解析フォーマットを提案する.これは「時間軸移動(状態遷移)m-SHELモデル(t-m-SHELモデル)」と称し,危険事象の事前解析法としてm-SHELモデルの解析の開始時点である最初の時間的位置から解析対象となるいくつかの時間的位置における時系列的な解析を経過して,最終的な事故発生に至るまでのそれぞれの時点における解析を実行するためのモデルである.また,従来のm-SHELモデルは,定性的解析手法であるが,t-m-SHELモデルを用いてリスクを検討するための簡易定量化が可能なことをヘアードライヤの事例を用いて示している.

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© 2004 日本信頼性学会
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