抄録
横浜市水道局では,「安全でおいしい水推進事業」として,市内の残留塩素濃度の低減化や水質基準よりも厳しい横浜市独自の水質目標を設定して,安全でおいしい水の供給を推進している.また,浄水場を水道水の生産工場と位置づけ,品質管理の国際規格ISO9001の認証取得や水質検査の品質を保証する国際規格であるISO/IEC17025の認定取得をしている.さらに, WHO(世界保健機関)が策定を推奨している,水道版の危害分析・重要管理点(HACCP)に相当する「水安全計画」の策定に向けて現在作業中である.こうした,「安全でおいしい水」の供給推進に向けた横浜市水道局の取り組みについて紹介する.