日本信頼性学会誌 信頼性
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安全と信頼性のアセスメントと評価の役割(信頼性・安全性の確保に向けて)
原田 文明
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2013 年 35 巻 4 号 p. 200-205

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抄録

近年,信頼性が原因となって安全を脅かす事故が目立っている.元々信頼性は安全に深く関連しており,その共通点と相違点を明確に認識する時期にあると考える.IEC TC56でもDependabilityとしてどこまでの範囲を扱うかの議論が活発化しているが,この背景にはリスクマネジメントやISO26262やIEC61508など機能安全の国際規格化という背景がある.信頼性と安全性は同じ事象を別の視点から検討するという面があり,アセスメントを体系的に行うことが必要になる.安全と信頼性の確保のためにDependabilityという統合した目標の設定とアセスメントの必要性が高まっている.

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© 2013 日本信頼性学会
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