抄録
通信事業者は通信網を構成する機器や回線の冗長化/ディザスタリカバリ対策を施し,プライベートネットワークサービス(以下,ネットワークと称す)の信頼性を高めてきた.ネットワークを利用する企業は経済性/柔軟性/大規模故障への耐性/グローバル展開の観点から,複数の通信事業者から回線/データセンタを組み合わせて,企業のICT環境を構築している.ネットワークは企業のICT環境の一部として故障・保全情報の「見える化」や,顧客システムと通信事業者のシステムを連携させるeBondingなどの取組みに代表される,End-to-Endでの信頼性・保全性向上に貢献することが求められている.