日本信頼性学会誌 信頼性
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基本機能安全規格IEC 61508(JIS C 0508)と自動車用規格ISO 26262(システムの安全性と電子部品の故障率)
佐藤 吉信
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2014 年 36 巻 5 号 p. 242-249

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抄録

現在,自動車電子制御分野における機能安全規格ISO 26262は,我が国の自動車産業及び関連産業に大きなインパクトを与えつつあり,本規格を適確に導入する必要性が生じている.機能安全の効果的実践のためには,機能安全基本規格IEC 61508を理解することが早道である.本稿では,規格の理解と実践の一助とするために,基本規格とISO 26262との主要な概念,用語及び要求事項について比較,解説している.ISO 26262は,基本規格における全安全ライフサイクル要求事項をASIL/リスク軽減,ASIL具現化のための分解,フォールトメットリクスなど当該分野に特有なテーラリングと具体化を行っている.ISO 26262に適合することにより自動車電子制御における機能安全の確保が期待できよう.

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© 2014 日本信頼性学会
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