2014 年 36 巻 5 号 p. 250-257
機能安全指標のSIL(ASIL)評価に用いることができる経験則に基づく電子部品故障率予測モデルとして,動作状態,待機(非動作)状態,温度サイクルの影響を採り入れた新しい故障率予測モデルのIEC/TR 62380と217Plusを取り上げ,そのモデルの考え方と内容を解説した.使用環境として,両モデルで提示されている自動車環境の動作プロファイル(ミッションプロファイル)でコンデンサを使用した場合の故障率予測例を示した.また,経験則に基づく故障率予測モデルの使用指針と限界についても示した.