保育学研究
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原著<論文>
遊びの中で見られる幼児の身体接触の意味
―身体知の視点から―
藤田 清澄
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キーワード: 幼児, 身体接触, 身体知
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2011 年 49 巻 1 号 p. 29-39

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抄録
幼児が遊びの中で行う身体接触の意味について,塚崎・無藤(2004)が用いた分類を基に3・4・5歳児と縦断的に身体接触を観察し,年齢間の差異を統計的に明示し比較を行った。その結果,5歳児が特に『誘導』や『呼びかけ』といった『中立的』な身体接触を用いているという特徴が明らかとなった。その結果を基に,5歳児の身体接触が生じる前後の文脈を観察し分析することで身体接触を4タイプに分類し考察を行った。結果として,5歳児は身体接触を暗黙的に,しかし巧みに道具的・手段的に用いているといえる。これは身体知としての身体接触に他ならないと示唆される。
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© 2011 一般社団法人 日本保育学会
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