保育学研究
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原著<論文>
保育者効力感の変化に関する影響要因の縦断的検討
―保育専攻学生における自信経験・自信喪失経験に着目して―
森野 美央飯牟礼 悦子浜崎 隆司岡本 かおり吉田 美奈
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2011 年 49 巻 2 号 p. 212-223

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抄録

本研究の目的は,保育者効力感の変化に関する影響要因について,縦断的に検討することであった。保育専攻学生279名(1年生144名,2年生135名)を対象とし,保育者効力感の変化を縦断的に調査するとともに,その変化の要因として自信経験と自信喪失経験に関する記述を収集した。その結果,保育者効力感の変化には,各経験の数,および経験の内容が関連していることが示された。結果をふまえ,保育者養成の過程において,保育者効力感が「夢見る効力感」から「身の丈効力感」へと質的に変容していく可能性が示唆された。

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© 2011 一般社団法人 日本保育学会
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