2017 年 55 巻 2 号 p. 120-130
他者とのやりとりのあり方は,ペアの相手に対する親密性に加え,ジェンダーの影響も受けると考えられる。そのため,これらの要因がいかにペアのやりとりのあり方に影響を及ぼし,個の知識獲得の程度を異ならせるのか検討した。具体的には,5歳児にペア(ピア)で課題解決させ,その際のやりとりにおいて,どのようなサポートをペアの相手に提供していたのか分析した。その結果,親密性が高いピアの場合は,ジェンダーによってその種類は異なるものの,相手の課題理解を阻害するようなサポートが提供されており,結果として,知識獲得があまり促進されないことが判明した。