2017 年 55 巻 2 号 p. 97-108
本研究の目的は,幼児の身体画の描出に能動的触知覚活動が効果的に作用するのかを検証することであった。都内幼稚園と埼玉県内保育所の年長児58名が参加した。能動的触知覚活動は,カブトムシふれあい活動,サツマイモ掘りや泥団子作りであった。身体画を評価するために,能動的触知覚活動前後に,参加児は活動の様子を画用紙上に描いた。データは,グッドイナフ人物画知能検査の判定基準をもとに算出された身体描出得点であった。能動的触知覚活動前後の身体描出得点の差を統計的に検定した。その結果,全ての活動において,活動後の身体描出得点は有意に高かった。能動的触知覚活動により身体像が向上する作用機序について検討した。