本研究では,保育者からみた心理専門職との協働に対する認識を明らかにすることを目的とする。経験年数の異なる6名の保育士に対しインタビュー調査を実施し,SCATを用いて分析した。
分析の結果,経験年数ごとに心理専門職に対する認識に違いがみられた。新任の時には心理専門職を「先生」として捉えていたが,経験を重ねると密な関わりをするようになっていた。またベテラン保育者は,心理専門職の見方を取り入れて,ある程度同じような見方ができるようになっていた。以上の結果に基づき,経験年数による変化を示し,よりよい協働のあり方について考察を加えた。