保育学研究
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原著<論文>
日常の保育カンファレンスにみられる学びの構造
三山 岳五十嵐 元子
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2020 年 58 巻 2-3 号 p. 131-142

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抄録
本研究は保育活動の振り返りの場として,日常的に行われている保育カンファレンスに焦点を当て,話し合いの構造を可視化し,専門性を向上させる学びが生まれる条件について明らかにすることを目的とする。話し合いの内容を質的に分析した結果,専門性の向上は振り返りの促進と子どもに寄り添う視点にもとづいて,保育場面の語りを循環的に省察することによって生まれていることが分かった。また専門性の向上におけるさまざまな学びが生じる条件を検討した結果,3つの水準の3条件によって保育者の学びが分岐することが明らかとなった。
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© 2020 一般社団法人 日本保育学会
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