保育学研究
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原著<論文>
子育て支援に取り組む現職保育者の効力感を高める実践的試み
大森 弘子秀 真一郎西山 修
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2020 年 58 巻 2-3 号 p. 223-232

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抄録
本研究の目的は,認知行動論的技法及びリフレクションに基づいた子育て支援に関わる保育者支援プログラムを試行し,現職教育における効果を明らかにすることである。具体的には,現職保育者の効力感等の変化を,統制群と比較し検証した。その結果,次の3点が明らかとなった。1)実験群の保育者の方が統制群よりも,明らかな保育者効力感の上昇がみられた。2)支援プログラムによる効果の現れる時期は,保育者効力感が1か月の実施後であることが確認された。3)支援プログラムを援用しての現職教育は,保育者が主体的に学び続けるための有効な手立てであることが明らかになった。
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© 2020 一般社団法人 日本保育学会
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