環境経済・政策研究
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研究展望
環境政策史研究の動向と可能性
喜多川 進
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2013 年 6 巻 1 号 p. 75-97

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抄録

環境政策の成立・展開を歴史的に考察する分野である環境政策史研究は,端緒についたばかりである.本稿では,まず,環境政策に関する歴史的研究の動向を検討し,環境政策史が必要とされる背景を確認する.そして,環境政策の性格変容の解明をはじめとし,これまでの環境政策の実態を詳細に把握する環境政策史は,これからの環境政策を構想するうえでも有用であることを示す.さらに,発展した一方で分断化も進んだ環境経済学,環境政治学,環境法学,環境社会学といった環境政策に関わる諸学問を,環境政策史が架橋する可能性についても検討する.また,環境政策史は,日本の公害研究の成果を再発見し,発展させるものでもあることを示す.

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© 2013 環境経済・政策学会
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