リハビリテーションと応用行動分析学
Online ISSN : 2759-2588
Print ISSN : 1884-2658
間食行動に対する応用行動分析学的介入
-トークン・エコノミー法を用いて-
石井 亙川島 康洋遠藤 晃祥太田 誠
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2010 年 1 巻 p. 16-20

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抄録
糖尿病における血糖コントロールが必要な患者に対し食生活に関する指導を行う事は少なくない.本研究は体重の自己コントロールが困難な高齢者2症例に対しトークン・エコノミー法を用いた応用行動分析学的介入を行うことにより,間食行動を軽減させることを目的とした.対象者は80代女性,70代男性の各1名.介入方法はまず1日を4つの時間帯に分けた間食チェック表を作成しそれぞれの時間帯に間食行動が無かった場合にチェック表にシールを貼付.その後,トークンであるシールが貯まった際にノンカロリー炭酸飲料と低カロリー菓子を渡すというルールで試みた.2週間後,各症例共に間食行動は認められずそれぞれ約2kgの体重減少を認めた.この結果から,間食チェック表とトークンによる応用行動分析学的な介入は高齢者に対し間食行動の減少に繋がると考えられた.
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© 2010 リハビリテーションのための応用行動分析学研究会
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