回復期リハビリテーション病棟の病棟管理支援では,リハビリテーション部門システム以外に電子カルテからの医療情報を加え運用しており,Excelファイルを中心としたデータベース(DB)の更新作業に時間を要していた.そこで,データの統合作業を自動化するため,ソフトウェア型ロボットのRPA(Robotic Process Automation)を使用し,DB更新作業で行う複数の医療情報システムにおける検索・抽出・入力,ファイル作成の工程作業画面をパーソナルコンピューター上で録画後,RPAを作成する医療情報部門と作業工程を共有し,DBの更新作業をRPAでタスクシフトした.その結果,日々のDBの更新時間が1時間削減され,他の管理業務や疾患別リハ実施単位の増加に繋がる体制が整い,RPAによる様々な情報の統合が,病棟管理支援業務の効率化に寄与すると考えられた.