抄録
ネットワーク技術教育において,不可視なプロトコルの動作プロセスを初学者に理解させることは容易ではない.CS アンプラグドに代表される体験型教材は概念理解に有効である一方,多くが特定プロトコルに特化した個別設計であり,異なる環境下での再利用性や汎用性、教育知見の蓄積・共有に課題があった.そこで本研究では,DNS・ARP・ルーティングなどに複数のネットワークプロトコルに共通する機能を「盤面」「役割」「メッセージ媒体」「台帳」の 4 要素としてモデル化し,共通ルールと可変シナリオを分離した汎用アンプラグド教材フレームワークを提案する.大学 1 年生を対象に DNS を題材とした教材を設計・実践し,DNS 理解度やアクティビティの分かりやすさ・楽しさに関するリッカート尺度のアンケートで概ね肯定的な評価が得られ,本フレームワークがプロトコル概念の導入用アクティビティの基盤として十分な実施可能性と受容性を持つことを確認した.