抄録
近年,GitHub CopilotやClaude Codeなど自律的なAIエージェントが急速に普及しつつある.本研究では,AIエージェントを前提としたソフトウェア開発手法である仕様駆動開発(Spec-Driven Development)を,学部3年生対象のソフトウェア開発PBLに導入した実践事例を報告する.我々は調査・計画・実装・レビューの4工程からなるワークフローを定義し,各工程でAIエージェントがドキュメントやコードを生成する環境をソフトウェア開発PBL向けに整備した.学生の主観的AI利用状況,追加行数,コード理解度の3つの観点から分析した結果,AIエージェントの活用により開発効率が向上する一方で,学生がコードを十分に理解せずに開発を進める傾向も確認された.教員による定期的なコード理解度確認と適切なフィードバックが,教育効果を維持するために不可欠であることが明らかとなった.