2011 年 10 巻 2 号 p. 67-71
現在、発展途上国、特に人口増加の著しい中国においては、経済発展に伴いエネルギー消費量が大きく伸びている。本研究では、鉄道貨物輸送エネルギーを考慮したエネルギーの側面からアプローチすることに目的をおく。国土とエネルギー政策によって、鉄道貨物輸送量モデルを利用し、鉄道貨物輸送エネルギーの面からの検討を試みた。経済発展の国土政策について、シミュレーションの分析結果から、西部地区の発展加速がすると、鉄道貨物輸送量も増大する傾向がある。逆に、大都市圏計画により、大都市集中政策をとると、輸送エネルギー消費量は減少する傾向が見られる。また、石炭の生産量と消費量を減少させると、輸送エネルギー消費量は減少する傾向が見られる。