2012 年 10 巻 4 号 p. 205-208
人間活動が地球環境に与える影響がますます世界中から関心を集めている。アメリカ連邦政府環境庁の報告書によると、建設セクターの温室効果ガス排出量が全体の40%も占めている。したがって、建築行為の各段階における資源の有効利用と環境保護を主眼とするグリーンビルディングの動きが各国から見られている。それぞれの国や地域は各自の指標を作り、評価を行っている。本稿は、北米、イギリス、中国、香港、韓国、シンガポール、マレイシアなどの国で推奨或いは実践しているグリーンビルディング評価システムを概観し、世界共通基準の可能性の検討に基礎的資料を提供することを目的とする。