2012 年 10 巻 4 号 p. 209-212
人々の生活の場が夜間にも広がってきている近年では、夜間における良好な景観の創出が重要視されつつある。そのため、地方自治体の夜間景観形成制度によって、都市全体における夜間景観をコントロールしていく必要があると言える。しかし、夜間景観形成における自治体の制度は、一般的な景観形成制度に比べて数少なく、未だに進展していないのが現状である。また、既往研究において、夜間景観形成制度の詳細な運用実態は明らかにされていない。そこで、全国主要自治体へ調査を行った結果、運用面で最も先進的な制度であった金沢市夜間景観形成条例を研究対象とし、詳細な運用実態を明らかにすることを目的とする。