2013 年 11 巻 4 号 p. 184-187
2004年10月23日に発生した新潟県中越地震によって集団移転を行った新潟県北魚沼郡川口町(現長岡市)小高集落を対象に、住民、移転前の近隣集落の住民を対象に聞き取り調査を行った。人々や集落が、集団移転による居住地の変化に対応していく過程とそこから見出された課題について考察することを目的とした。その結果、場所は変わっても地域の祭りや薬師堂、運動会の存続とともに、場所が移動することにより集落が消滅するのではなく、場所が変わっても同じ集落であり続けるとはどういうことかということを振り返っている。