2013 年 11 巻 4 号 p. 188-191
「市民参加」という言葉は都市計画でよく使われている。我が国のまちづくり分野でも市民参加の計画やプロセスが導入されている。しかしながら、「市民参加のまちづくり」によって得られる効果は地域性やまちづくりの手法などによって異なる。本研究は市民参加のまちづくりのために関わる市民団体の意向を明らかにすることを目的とする。調査対象は寝屋川市のまちづくり事業である。まず、寝屋川市の協働のまちづくりへの取り組みに参画している市民団体(Nクラブ)へのヒアリング調査と現地調査を行った。次に、Nクラブ会員を対象にしたアンケート調査を行い、まちづくり事業への参加の活動、積極性、満足度について明らかにした。さらに、AHPを用いて市民参加の意向を定量的に示した。