2013 年 12 巻 3 号 p. 114-117
本論は〈新タウン・マネジメント構想〉として政治学的視点より、〈まち〉にデモクラシーを実現させることを要諦とする。それは地方分権、デモクラシーの本質から政治的共同性を人びとの手に取り戻す意味での、〈まち〉におけるガバナンスの確立、機能増進を提起したもので、それゆえの〈新タウン・マネジメント構想〉である。本構想については、ケーススタディとして具体に私の地元であり、そのもっとも相応しい場所たると考える京都の中心市街地に適用することで、それが副次的にエコロジー、インフラ維持、観光、密集市街地整備の増進に資することを検証しつつ、行政の進めている「歩く〈まち〉・京都」に貢献する斬新な方法である可能性について言及したい。