2013 年 12 巻 3 号 p. 108-113
本論はイギリスのタウンセンターファースト政策を支える開発ツールである必要性の評価と影響評価を紹介し,日本の中心市街地活性化政策の参考としたい。イギリスのタウンセンターファースト政策は1990年代にはじまり,タウンセンター外の大型店開発を規制し,タウンセンターに開発を集中することを目的とする。基礎自治体は必要性の評価を作成し,どこにどのような種類・規模の開発を配分するか,開発計画で定めなければならない。また,タウンセンター外の開発の申請者はタウンセンターの活力と生存力に重大な悪影響を及ぼさないことを証明する必要がある。