2014 年 12 巻 4 号 p. 126-129
本研究では、地域学習のテーマとして「景観」と「歴史」を組み合わせた「まちなみの変遷」を取り上げ、古地図や古い絵や写真などを見ながら街歩きをすることによって、地域への関心の喚起への影響を把握した。子供たちは、街に対するテーマ以外の様々な着眼点を発見し、また、本ワークショップでは他地域との比較を行っていなかったが、自分が住む地域と小学校のある地域を比較しつつ、街への理解を深め、結果的に自分の住む街への愛着意識が高まった。自分の街の理解を深める上で、他地域の理解を深めることは有効と言える。