2014 年 13 巻 1 号 p. 40-43
本研究では、地域の持続可能性指標としてソーシャル・キャピタルを計測する際に、人や組織の結びつきを地域内外分ける必要があるのかどうかを、愛媛県内子町の環境NPOサン・ラブの取り組みによって分析した。I氏のインタビュー調査によって活動の系譜をみると、地区外とのつながりが成果を上げるのに大きな役割を果たしてきたことがわかった。この際、地域のつながり指標を地域内外に分けて分析することで持続可能な地域づくりの成功要因が明確になった。したがって、この事例から、指標を地域内外に分けて算定することの重要性が明らかになったと言える。