2014 年 13 巻 2 号 p. 49-54
モータリゼーションが都市の構造を大きく変えたように、(新たなインフラといえる)ネットの普及は都市の構造を根本的に変革する可能性が高い。そのような変革を織り込んだ「ネットコンシャスなまちづくり」を考えなければならない時である。本研究ではSNS上で特別な体験をしたことを記録するチェックイン行為に着目し、そのスポットの分布、量、質を体系的に分析した。また、この結果を既存のコンパクトシティ政策における拠点計画と照らし合わせた。その結果、チェックイン行為を既存計画拠点に集めることができている都市と全くできていない都市があることが判明した。一連の検討より、今後の都市計画において、ネットとの関わりを明示的に配慮することの重要性が示された。