2014 年 13 巻 2 号 p. 55-59
今日、限られた財源の中で複雑な課題への対応が求められている。各課題に対し既存・特定行政部署だけでは扱いきれない場合、複数部署が連携し合うことが非常に重要となってくる。本報告では、一般的でない複数部署間会議が行われた衛星都市での議事録から、部署間コミュニケーションの特徴と相互理解が促進される具体的なケースを読み取った。結果、都市整備系部署以外のその他部署はそもそも発言量が相対的に少なく、要望や感想といった受身に回る発言が多いことが明らかとなった。また部署間で相互理解が促進されるケースとして、一問一答形式が取られる回答型や、情報を共有する共有型、話題が一方的となる発散型と大別できることが示された。