2014 年 13 巻 2 号 p. 60-63
1923年の関東大震災以降、東京郊外で市街地が拡大した。計画的に開発された市街地だけでなく、農地がスプロール化した市街地もある。数百件におよぶ計画的開発市街地のリストが整理されているものの、その範囲は明示されていない。一般に、計画的開発市街地の道路は建築基準法に従い幅員4m以上であることから、計画的開発市街地とスプロール市街地とを判別できる。そこで、本研究では、数値地図(国土基本情報)の道路幅員データを用いて、計画的開発市街地とスプロール市街地を推計した。さらに、市街化された時期による分布の違いを分析した。