近年、コンパクトシティの構想による職住遊を近接した都市づくりが進められている。しかし、一方で人の行動範囲が狭まり、様々なものや情報を得る機会、多様性といったものが失われる可能性も示唆される。密度の制限を設けるとすれば、様々な機能が集約しているため立ち寄りのための施設の数自体は減少する。そこで本研究では、都市における職住遊の配置と職住割当に着目して立ち寄り易さを分析する。仮想都市における分析の結果、利用できる時間と立ち寄る経路によっては、用途ごとに分かれている都市構成の方が立ち寄りがしやすい場合があることが分かった。